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やまき心理臨床オフィス 立川

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止められない癖に関する相談

窃盗症・クレプトマニアへのカウンセリング

全国の刑務所において、万引きを繰り返す高齢受刑者の再犯防止対策が急務とされ、メディアにおいてもよく取り上げられています。しかし、万引きの問題は高齢者に限りません。万引きが止められないという人々を対象としたある調査では、初めて万引きをした年齢は、約70%が10歳未満であったと報告されています。


「万引きがやめられない」

・経済的に困っている訳でも、それがどうしても必要な訳でもないが、盗みを繰り返す。
盗む直前に、緊張感を伴う。
・盗んでいる最中や直後に、満足感や解放感を伴う。
・盗む衝動に抵抗できない。


これらは、窃盗症または病的窃盗と呼ばれる精神疾患の特徴です(最近では、クレプトマニアの名でも知られているかもしれません)。万引きをして逮捕された人の4~24%がこの疾患を抱えており、また女性の割合の多さ(男性の2~3倍)や摂食障害・うつ病等の精神疾患を併せ持つ人が多いとされています。 しかし、窃盗症は精神疾患であると同時に犯罪でもあります。 犯罪であるならば、厳しく罰せられれば問題は解決されるのでしょうか?


対 応

 窃盗症から脱却するためには、罰を与えることは効果的とは言えません。窃盗を繰り返す背景には、その人が育ってきた環境からの影響や、何らかの喪失体験など、強い精神的ストレスとの関連が指摘されています。そのため、罰を与えたり叱責したとしても、かえってそれらが新たなストレスとなってしまい、むしろ悪循環に陥ってしまいます。


何が影響しているのか?その人にとっての盗むことの意味とは・・など、まずはその人の抱える問題をカウンセリングの中で整理していくことが大切です。 しかし、それらの問題が解決・解消しても、一度“嗜癖”のループにはまってしまうと、一定の条件が揃ったとき、自動的に、あるいは反射的に盗んでしまいます。このような場合、神経活動に働きかける手法「条件反射制御法」を用いたカウンセリングが有効であると考えられます。ご相談の内容やその方の状況に応じて、カウンセリングの方法を話し合っていきます。


ご家族の相談

 ご本人が相談に行くことが難しい、または拒否されている場合、まずはご家族だけでもお越しください。問題の性質上、ご家族の中だけで悩みを抱え込み、心身のバランスを崩してしまうことも珍しくありません。ご家族へのカウンセリングや、ご本人への接し方についても助言させて頂きます。