特集|6月4日開催 ブリーフサイコセラピーワークショップ-児島達美セミナー-

児島達美 先生 略歴

1950年、長崎生まれ福岡育ち。上智大学大学院教育学専攻博士後期課程修了。
東京都立駒込病院心身医療科他非常勤カウンセラー、九州大学医学部附属病院心療内科助手、三菱重工長崎造船所メンタルヘルスサービス室長を経て、2000年4月、長崎純心大学人文学部人間心理学科教授に就任。    2017年3月、退職。
日本家族研究・家族療法学会;認定制度委員長(認定スーパーヴァイザー)。
日本ブリーフサイコセラピー学会;元会長。
日本心身医学会;代議員。
長崎県臨床心理士会;会長。
~児島達美先生から、みなさまへメッセージ~

 私の心理臨床家としての道筋をつけてくれたのは、主に家族療法とブリーフセラピーと呼ばれる一群のアプローチです。私にとって、そこから学んだ最大のものは“言葉が心をつくる”ということでした。私たちは、通常、心をすでにある内実をもったものとして認識しており、また、そうすることで社会生活は維持されてもいるのですが、実は、そうした心の内実は言葉によってつくられていくものなのです。
 ところが、一旦、心が内実化されると、心の製作者としての言葉のありようは忘れ去られてしまうもののようです。これを機に、あらためて“言葉が心をつくる”ということを参加者の皆さまと味わうことができれば幸いです。

 6月4日、児島先生を講師に招いてやまき心理臨床オフィスが主催する「ブリーフサイコセラピーワークショップ― 児島達美セミナー ―」まで、あと1カ月となった。

 そこで我々スタッフが、児島先生の"隠してもあふれ出してしまう魅力"について、皆様に伝えたい思いを書きとめた。

 今回のセミナーは、「児島達美セミナー」の名前の通り、まさに児島先生の臨床哲学や人間性がにじみ出てくるものになると思います。 ブリーフセラピーの世界では有名な先生ですが、知らない方のために児島先生の魅力を少しだけご紹介しましょう。 

 (当オフィス代表 八巻 秀)

 ブリーフサイコセラピー学会はすでに今年で27回大会を開催する歴史がありますが、このブリーフ学会の立ち上げからいらして、今も続くブリーフ学会の空気感を作ってくださったのは、私は間違いなく児島先生だと思っています。ここでその空気をお伝えするのは難しいですが、キーワードをあげるならば、「ざっくばらん」「対等」「安心感」「ユーモラス」「ぶっちゃけ」「許容」「楽しむ」などなど、どんどん出てきますね~笑。

 これらの言葉に象徴される空気感は、長らくやられていた学会理事をお辞めになった今もブリーフ学会の中では続いているように思います。これは臨床だけでなく、様々な人に接する際の児島先生の態度にも表れています。「50歳過ぎたらブリーフ学会は引退だー!」と以前の飲みの席で言っていたその発想やスタンスは、私は好きですね。でも、児島先生も私もとっくに50歳を過ぎていますが、未だにブリーフ学会におりますが~笑。
 ぜひ、臨床で必須の(?)「ブリーフの空気」を吸いに「児島セミナー」にご参加ください。

 児島先生と初めてお話ししたのは、学会後に行われた懇親会でした(先生はナイトセッションとおっしゃっていました)。そこでは児島先生が独自にこだわっておられる臨床上の姿勢をユーモアを交えて語ってくださいました。僕だけでなく、その場にいた人全てを惹きつける話しぶりでした。

 (本研修会企画担当 久保山 武成)

 その時の印象がとても良く、その後の学会で児島先生のライブ・ケースコンサルテーションでは、継続中のケースを出させていただきました。継続中のケースを出す際は、勇気が必要です。場合によってはかえって混乱してしまい、さらに上手くいかなくなることもあるからです。

 児島先生は、僕自身への配慮はもちろんですが、クライエントに対する敬意も欠かしませんでした。その姿勢はナイトセッションで見せてくれたものとは別の細やかさがありました。そして、これが児島先生の臨床上の姿勢なのだと思いました。 今回は、そのどちらも体験できると思いますので、ぜひ多くの方と共有したいです。

 「児島先生と言えば、真っ先に思い浮かぶのが、カラオケがとても上手です。一度、先生と一緒にカラオケに行かせていただいたのですが、ものすごい上手でした。そして、飲み会の時の先生も印象的で、いつも楽しい話で場を盛り上げて下さいます。

 (当オフィス主任 久持 修)

  ・・・・・ここでふと気づきました。 そういえば、児島先生がお酒を飲んでいない状態で真面目にお話しされているのをあまり聞いたことがありませんでした(汗) そういった意味で、私は児島先生がお酒を飲んでいない状態で真面目なお話をしていただけるのをとても楽しみにしています!」

 今回の研修を1番楽しみにしているのは、スタッフかもしれません。某学会の帰り道、オフィスのメンバーと乗っていた新幹線で児島先生と偶然ご一緒させて頂く機会がありました。

(当オフィス 鬼塚 愛)

  臨床のお話からプライベートエピソードまで(学会長の前に、◯◯会長もされていたなんて…!)、先生の楽しいトークにスタッフはすっかり夢中。ふと気がつけば終点です。もっと続きが聞きたい!とワクワクが収まらない私たちを背に、「第二章はまた今度」と言い残し、去っていかれたのでした。

 先生は、話を引き出すのが得意でいらっしゃることはもちろん、たくさんの「引き出し」をお持ちです。さらにその魅力的な雰囲気と語り口調は、一度聞いたらファンにならずにいられません。今回の研修も、あっという間の時間になること間違いなし。ぜひ多くの方々に、先生の魅力を堪能して頂けたら幸いです。

【ブリーフサイコセラピーワークショップ-児島達美セミナー-のご案内】
◆研修内容|
• ブリーフサイコセラピーの講義
• ライブ・ケースコンサルテーション

◆日 時   2017年6月4日(日)
◆時 間   10:00~17:00
◆定 員   30名さま
◆講 師   児島 達美 先生(元 長崎純心大学教授、長崎県臨床心理士会;会長)
◆場 所   たましんRISURUホール 5F 第一会議室
◆参加費   15,000円 (学生 12,000円)  ※事前振込とさせて頂きます。
◆参加対象  教育・司法・医療・福祉・保育・産業分野の専門職の方 および 学生


詳細・お申込み : やまき心理臨床オフィス
〒190-0022 東京都立川市錦町1-19-21
TEL: 042-523-8240 (火・木が比較的つながります)